人材育成

考え方

『人をまとめる』ことに高い評価をしています。
事業によっては部下が少ない事業もあります。そこで等級が上位となる者は 委員会に属し、法人全体の事業や人へ影響を与えることを行ってもらいます。

等級制度と委員会

当法人では、1~6の等級があります。簡単なイメージとしては
1等級は、入職して間もなく、誰かの助けを必要とする者。
2等級は、1人で自立して仕事ができる者。
3等級は、人に指導ができる者。
4等級は、事業所をまとめる者。
5等級は、複数の事業所をまとめる者。
6等級は、施設全体をまとめる者。という分け方になっています。
当然等級が上がればその分処遇も上がります。
しかし、各等級には処遇の上限を設けており、上限に達する者はそこでストップします。
そのため処遇の向上のためには自分一人が質や技術を高めるのではなく、他の者へ影響を与えていくことが必要になります。
その影響範囲をグループ→委員会→事業所→法人全体と広げて行くことが処遇の向上と連動します。

介護職員の教育

◆ 基本的人権、高齢者虐待
◆ 介護技術
◆ 応急救護、病院対応
◆ 認知症ケア、ユマニチュードケア
◆ 環境整備
◆ 嚥下機能
◆ 入浴、排泄介助
◆ 消防防災
◆ 専門職意識、就業心得
◆ 保健医療、薬学、感染症
◆ 身体機能、移乗介助
◆ 記録、ITリテラシー
◆ サービスマナー
◆ レクリエーション
◆ 会議、委員会、ミーティングの目的と意義

人事考課

半期ごとに直属の上長と目標面接から評価面接を行います。上記キャリアパスに対して、等級に則しているかどうかを評価します。質の高さももちろん評価しますが、主観によりすぎて人事考課にモチベーションを下げないようにしています。人事考課は処遇査定という側面もありますが、それよりもコミュニケーションの場としてを重視しています。半期に一度の上長からチームとしての方向性の話、それに対して期待していること、とても助かっていて評価していること、もっと頑張れることなどを互いに話し合います。

資格取得支援

介護支援専門員

◆ 試験対策施設内勉強会
◆ 試験対策本貸出
◆ 試験日及び前日の公休取得支援
◆ 試験合格後のケアプラン作成支援

介護福祉士

◆ 試験対策施設内勉強会
◆ 試験対策本貸出
◆ 実技対策施設内勉強会
◆ 試験日及び前日の公休取得支援

内部研修制度

○職員間研修
 複合施設の強みを生かし、また各事業所の上位等級職員から制度理解から介護技術、介護倫理などの研修を実施しています。内容によっては超過勤務手当を支給しています。また、人材育成委員会を設置し、その時の職員状況から随時必要な研修会を開催しています。
○プレゼン能力
 介護の魅力や介護の未来について志村学園にてプレゼン

外部研修制度

○2等級以上の常勤職員
 積極的に外部研修へ行けるように基準人員以上の配置をするよう心がけています。外部研修はもちろん有給消化率70%以上を毎年各事業所で目標としています。

推進する基本技術

ユマニチュードケア

当法人では、介護技術はもちろん相談支援においてもユマニチュードケアの考え方や技術を推進します。

ユマニチュード(Humanitude®)とは何か

 ユマニチュード(Humanitude®)とは、認知症の人のケアをするためのフランスのイヴ・ジネスト氏によって開発された方法です。2014年5月の報道特集の放送でも特集されていました。

ユマニチュードは、見る、話しかける、触れる、立つという4つの方法が柱となっていて、全部で約150もの技術があります。

見る
認知症の人の正面で、目の高さを同じにして、近い距離から長い時間見つめます。斜めや横から視線を注ぐのではなくまっすぐに見つめ合うことで、お互いの存在を確認することができます。
目の高さを同じにすることで、見下ろされているような威圧感を与えず、対等な関係であることを感じてもらいます。近くから見つめると、視野が狭くなりがちな認知症の人を驚かすことなく接することができます。
話しかける
優しく、前向きな言葉を使って、繰り返し話しかけます。介助をするために体に触れる場合も、いきなり触れるのではなく、触る部分を先に言葉で伝えて安心感を与えてあげます。
例えば、洗髪を行う場合に「とてもきれいな髪ですね。これから、髪に温かいお湯をかけますね。気持ちがいいですよ」などと話しかけます。しかも、できる限り目と目を合わせながら行うようにするといいようです。
触れる
認知症の人の体に触れて、スキンシップをはかります。決して腕を上からつかむような感じではなく、やさしく背中をさすったり、歩くときにそっと手を添えてあげる等、認知症の人が安心できるように工夫します。
立つ
認知症の人が寝たきりにならないよう、自力で立つことを大切にします。歯磨きや体を拭くような時でも、座ったままではなくできるだけ立ってもらいます。立つことで筋力の低下を少しでも防ぐことができますし、座ったり寝たりしている時よりも視界が広くなって、頭に入る情報量を増やすことができます。

<書籍データ>
発売日:2014年06月
著者:本田 美和子/イヴ・ジネスト/ロゼット・マレスコッティ

認知症ケアの矛盾

認知症の人が病気で入院したり施設に入所したりする場合、生活環境が変わり、入院や入所の理由が理解できないために混乱することが多く、抵抗して暴れたり治療を拒否することも少なくありません。そのため、病院や施設は、やむを得ず認知症の人を拘束したり鎮静剤を使ったりすることもあるようです。しかし、そのような方法で認知症の人が体を動かせなくなると、全身の機能が低下して、治療しているのに全身状態が悪くなるという矛盾を招くことになります。これでは、認知症の人だけでなくケアをする職員も心が折れてしまいそうです。

ユマニチュードの効果

フランスの病院では、ユマニチュードを導入した結果、薬の使用を減らせたり、職員の負担が減って退職者が減る等の効果も出ているそうです。治療を拒否していた人が素直に治療を受けるようになり、職員に対して言葉を荒げていた人が、「ありがとう」と言うようになったという報告もあるようです。ユマニチュードは時間が掛かる方法のようにも見えますので、業務に追われて忙しい職員が実際にこの方法を使えるのだろうかと疑問を感じるかもしれません。しかし、ユマニチュードにより認知症の人と良好なコミュニケーションを取り、人格を大切にしてケアすることで効果が現れると、認知症の人も職員も負担が軽くなるわけです。ケアの方法を変えただけで認知症の人も職員も共に変われるとは、とてもすばらしいことではないでしょうか。